ローカルLLM導入支援12社比較|提供形態と対象規模

ローカルLLM導入支援12社比較|提供形態と対象規模のイメージ
悩んでる人

ローカルLLMを入れたいけど、自社だけでは構築できない。

情シス あおい

外部に頼る前に、提供形態の違いを知っておくと選びやすくなります。

情シスやDX推進担当者の中には、構築できる人材が社内にいないという方も多いはずです。

とはいえ、合わない会社に相談すると、要件とずれた提案や高い見積りで時間を失います。

そこで、提供形態と対象規模で12社を整理し、問い合わせ前の確認点もまとめました。

今回は、ローカルLLM導入を支援する国内12社を公式サイトの一次情報だけで比較します。

この記事でわかること
  • 提供形態(パッケージ製品・SI構築支援・ハード一体型)の違いと自社に合う形
  • 12社中、価格を公開しているのは1社だけという実態
  • 問い合わせる前に確認しておきたい項目

先に対象規模の目安を知りたい方は、対象規模で選ぶローカルLLM導入支援からどうぞ。

目次

ローカルLLM 導入支援|自社で抱えるのが難しい3つの壁

ローカルLLM導入支援|自社構築が難しい3つの壁の図解

ローカルLLMの構築には、GPU選定から運用まで幅広い専門知識が必要です。

人材・GPU・セキュリティという3つの壁

自社に構築できる人材がいない企業は少なくありません。GPUの調達とセキュリティ設計も同時に必要だからです。

GPUは納期や供給状況の影響を受けやすく、調達だけでも時間がかかります。

専門用語に悩む前に、まず相談先を知るほうが近道になることもあります。

外部に頼ると検討期間が縮む理由

一人で調べ始めると、情報収集だけで数カ月が過ぎてしまうこともあります。

導入支援会社を使えば、PoCまでの検討期間を大きく圧縮できます。

複数部署が関わる場合は、調整に要する時間がさらに伸びやすくなります。

ローカルLLM 導入支援12社の一覧|提供形態と対象規模

ローカルLLM導入支援12社|提供形態3タイプの図解

今回、公式サイトを個別に確認できたのは12社でした。価格は記載がある場合のみ載せています。

スクロールできます
企業名提供形態対象規模価格最終更新
株式会社リコーパッケージ製品中小〜大企業(部門導入)非公開26年10月
TISI株式会社SI構築支援金融・公共など要件が厳格な企業非公開26年10月
NTTPC Communications株式会社SI構築支援(GPU基盤)大企業・データセンター規模非公開26年10月
株式会社マクニカSI構築支援IT部門のある企業非公開26年10月
株式会社DigeonSI構築支援中小〜中堅企業初期300万円〜/月10万円〜26年10月
株式会社エム・ジー・ケイSI構築支援(判断コンサル)中小企業非公開26年10月
株式会社ビッツァーSI構築支援中小企業非公開26年10月
株式会社EQUESSI構築支援(コンサル)事業会社非公開26年10月
Premio, Inc.ハード付帯・構築代行エッジ・オンプレDC導入企業非公開26年10月
アプライド株式会社ハード付帯・構築代行研究室・中小企業非公開26年10月
HPCシステムズ株式会社ハード付帯・構築代行研究機関・企業非公開26年10月
合同会社SAiハード付帯・構築代行(受託開発)中小企業初期0円・月1万円〜(AI開発全般)26年10月

国内市場を網羅したものではなく、確認できた範囲の12社という位置づけです。

12社中、価格を明記していたのはDigeonだけでした。他11社は個別見積りです。

非公開企業の価格を相場で決めつけず、必ず個別に確認してください。

すでに導入した企業の実例を先に見たい方は、ローカルLLM企業の導入事例も参考になります。

提供形態は、大きく3タイプに分かれます。

パッケージ製品型は、決まった構成のサーバーをそのまま使う最短ルートです。

SI・コンサル型は、要件に応じて設計から支援してもらえる柔軟さがあります。

ハード一体・構築代行型は、サーバー購入と導入作業をまとめて頼める形です。

パッケージ製品型のローカルLLM導入支援|リコー1社

ローカルLLM導入支援|パッケージ製品型の特徴の図解

パッケージ製品型は、事前設定済みのサーバーをそのまま導入する方法を取ります。

対象規模は部門導入クラス

RICOH オンプレLLMスターターキットは、中小〜大企業の部門導入を想定した製品です。

指名検索が多く、知名度の高さがうかがえます。

大手メーカーとしての導入実績とサポート体制も、選ぶ理由のひとつになります。

価格は非公開でも確認軸は作れる

価格ページはありますが、金額は「お客様環境により算出」とだけ書かれています。

想定人数と設置場所を用意して問い合わせると、見積りの精度が上がります。

SI・コンサル型のローカルLLM導入支援|対象企業と価格

ローカルLLM導入支援|SI・コンサル型の支援フローの図解

SI・コンサル型は、要件定義から構築・運用まで一貫して支援する形です。

セキュリティ要件の厳しい企業向け|TISIとNTTPC

TISI株式会社は、金融・公共など要件が厳格な企業のPoCから本番拡張まで支援します。

2026年1月に提供を始めた、比較的新しい事業です。

NTTPC Communications株式会社は、閉域ネットワーク対応のGPU基盤を手がけています。

水冷GPUコンテナ「DC-PKG」という名前で、設計から運用監視まで提供しています。

ハードウェア選定から支援するマクニカとビッツァー

株式会社マクニカは、NVIDIA正規代理店としてGPU選定から構築まで対応します。

自社コラムでGPU環境構築の課題を解説するなど、情報発信にも力を入れています。

株式会社ビッツァーは、機種選定から運用・拡張まで一貫して支援する中小企業向けの会社です。

元々はSEOコンサル会社で、Mac StudioやDGX Sparkなど機種選定まで踏み込みます。

価格を公開している数少ない例|Digeon

株式会社Digeonは、初期費用300万円〜・月額10万円〜を公式に明記しています。

月額費用には運用保守費用を含みますが、インフラ費用は別途となります。

導入判断を代行する中立コンサル|エム・ジー・ケイとEQUES

株式会社エム・ジー・ケイは、クラウドで足りる会社かどうかを先に判断する立場を取ります。

別サービス「AI×DX寺子屋」の料金とは異なるため、問い合わせ時に区別してください。

株式会社EQUESは、東京大学松尾研発のAIスタートアップです。

同社のコラムには、オンプレ型で初期費用300万円〜900万円程度という市場相場感が載っています。

この金額は同社サービス自体の価格ではなく、市場全体の観測値である点に注意してください。

ハード一体・構築代行型のローカルLLM導入支援|4社

ローカルLLM導入支援|ハード一体・構築代行型の特徴の図解

ハード一体・構築代行型は、サーバー販売や受託開発に付帯する形で提供され、本業の延長という位置づけのケースが多い形です。

オンプレLLM専用ラックサーバーを売るPremio

Premio, Inc.は、「LLM」を製品名に含むラックサーバーを展開する米国メーカーです。

「LLM-1U-RPL」のように、製品名からも用途がそのまま伝わってきます。

日本語サイトも用意されており、エッジ・オンプレ環境の導入企業を対象にしています。

BTO・サーバー販売から踏み込むアプライドとHPCシステムズ

アプライド株式会社は、BTO PC・サーバー販売に付帯してインストール代行を行います。

福岡・名古屋を拠点に、ハードウェア販売を主業としてきた会社です。

HPCシステムズ株式会社は、水冷ワークステーションとセットで構築支援を提供します。

Difyを使ったRAG環境構築の手順も、自社の技術ブログで公開しています。

受託開発の料金体系を公開する合同会社SAi

合同会社SAiは、初期費用0円・月額1万円〜という料金体系を公開しています。

これはAI開発全般の料金であり、ローカルLLM構築だけの単独価格ではありません。

対象規模で選ぶローカルLLM導入支援|梅・竹・松の目安

ローカルLLM導入支援|対象規模3段階(梅竹松)の図解

対象規模は、個人・部署・全社という利用範囲で大きく変わります。

部門導入・PoCから始めるなら

悩んでる人

部署だけで試したいけど、どこに頼めばいいんだろう。

情シス あおい

「中小企業」「部門導入」と書かれている会社から検討してみてください。

リコー・Digeon・エム・ジー・ケイ・ビッツァー・SAiは、中小〜部門規模を想定しています。

部門単位なら、まず1部署・数十人規模で試すのが現実的な始め方です。

全社・複数拠点の統制が必要なら

複数拠点やデータセンター規模になると、必要な支援の種類が変わります。

NTTPC・TISIは、大企業・公共機関の要件に対応してきた実績があります。

マクニカは企業のIT部門向けに、GPU環境構築から一貫して支援します。

全社展開では、複数拠点をまとめて管理できる運用体制がどうしても欠かせません。

EQUES・Premio・アプライド・HPCシステムズの4社は、この2分類に当てはまりません。

個別プロジェクトや研究機関・エッジ環境向けのため、別軸で検討してください。

導入支援に問い合わせる前に確認したい5項目

ローカルLLM導入支援|問い合わせ前に確認したい5項目の図解

問い合わせてから後悔しないために、先に確認しておきたい点を整理しました。

価格について聞くべきこと

  • 想定人数・利用部署・設置場所を先に決めておく
  • 初期費用と運用費用(インフラ費用を含むか)を分けて聞く

非公開企業でも、条件を具体的に伝えると見積りの精度が上がります。

セキュリティ・運用体制について確認すること

  • 外部通信の遮断範囲とログの保存先
  • 障害発生時の対応窓口と復旧までの目安

「ローカルだから安全」とは限らず、設定と運用体制で安全性は変わります。

PoCの進め方と撤退条件

  • 小さく始められるか(PoCの規模・期間)
  • 途中でやめる場合の撤退条件・判断基準

撤退ラインを数値で先に決めておくと、ずるずる続けずに判断できます。

ローカルLLM導入支援に関するよくある質問

ローカルLLM導入支援についてよくある質問をまとめました。

価格が非公開の会社にはどう聞けばいいですか?

想定人数・設置場所・セキュリティ要件を先に用意してから問い合わせると、見積りが具体的になります。

中小企業でも依頼できますか?

できます。Digeon・エム・ジー・ケイ・ビッツァー・SAiなどは中小企業を対象にしています。

パッケージ製品とSI構築支援はどちらを選ぶべきですか?

決まった構成で早く始めたいならパッケージ製品、要件が特殊ならSI構築支援が向いています。

導入支援会社を選ぶときに一番見るべき点は何ですか?

自社の対象規模と提供形態が合っているかどうかです。価格だけで決めないようにしてください。

記事内の価格・対象規模の情報はいつ時点のものですか?

2026年10月に確認した公式サイトの記載によるものです。最新情報は各社公式サイトで確認してください。

海外企業のサービスも検討対象にできますか?

できます。Premioのように、日本語サイトを用意している海外メーカーもあります。

まとめ|ローカルLLM導入支援は提供形態と対象規模で選ぶ

ローカルLLM導入支援は、価格ではなく提供形態と対象規模で選ぶのが近道です。

この記事のまとめ

提供形態:パッケージ製品・SI構築支援・ハード一体型の3タイプに分かれます。

価格:12社中、公開しているのはDigeonのみで、他11社は個別見積りです。

規模:中小〜部門導入向けと、大企業・公共向けで対応企業が分かれます。

まずは自社の対象規模に合う会社を2〜3社絞り込み、同じ条件で問い合わせてみてください。

どのタイプにも当てはまらない場合は、複数社から話を聞いて比べるのも手です。

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